-Road to THE FINALS 2016- 滋賀レイクスターズ プレイオフ特設ブログ

VOICE OF LAKES #9 坂井信介代表兼GM(後編)

VOICE OF LAKES、坂井代表兼GM後編では運営状況、公益財団法人の展開、そして来季B.LEAGUEでの戦いに向けた展望などを聞きます。
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Q.後編ではチームの運営状況、そしていよいよ秋から始まるBリーグに向けた展望などをお聞きします。まずは今季の運営状況はいかがだったでしょうか。

――おかげさまで6期連続の黒字決算を達成できる見込みです。黒字化を達成した3期目以降は、プレイオフホーム開催が主な要因でしたが、今回、それなしでも黒字化にこぎつけたのは、収支的には大きな進歩だと思います。レギュラーシーズン5位でホーム開催を逃してしまい、大きな追加収益機会を失ってしまったにもかかわらず、チームへの応援の意味もこめて、多くの協賛企業様にプレイオフ特別協賛を頂きました。改めて感謝申し上げます。

 来季からはB1チームは年平均5億円の売り上げが基準となりそうです。レイクスとしては、現在の3億前後から5割超の引き上げとなり、スポンサー収入、チケット収入、バスケやチアのスクール事業拡大など、あらゆる面で収益性を拡大して、1部で戦い続ける態勢作りを達成したいと思います。

 われわれの事業は社会事業としての継続義務があるものであり、今後何年も続けていける継続性の基盤を、初年度からしっかりと築きたいと思います。

VOICE OF LAKES #9 坂井信介代表兼GM(後編)

Q.Bリーグでは、滋賀県立体育館がホームゲームの8割以上を開催するホームアリーナとなり、これまでの巡業スタイルとは大きく変化しますね。

――創設時から5、6ヶ所を巡業するスタイルを続けてきましたが、認知度を高めて県内全域でファンを増やすという意味ではよかったと思います。

 しかし、集客的にはここ数年頭打ちになってきていた中、今回新しいリーグでホームアリーナが設定されるのは、集客を伸ばすいい機会だと思います。現在は1試合平均1700人弱の観客数ですが、Bリーグではこれを2,500人に伸ばし、ホームゲーム全30試合で合計75,000人を達成したいと思います。

 今季、NBLの千葉ジェッツが年間10万人の動員を達成し、bjリーグでも琉球ゴールデンキングスや秋田ノーザンハピネッツも1試合平均3,000人前後の動員力を持っています。関西内でイベントでの集客が難しいといわれる滋賀も2,500人も実現可能です。県立体育館での開催が8割以上と、開催地がほぼ固定化されるので、個人や法人を対象にしたシーズンパス販売やスポンサー企業とタイアップした小中生の優遇招待などに力をいれ、安定集客に努めたいと思います。 滋賀県や大津市、滋賀バスケットボール協会とも集客面で協力を仰いでいきたいです。

Q.その滋賀県立体育館については、県から移転先が示されましたが、市街地からは離れた立地となっています。

――県が移転先としているびわこ文化公園都市は、残念ながらわれわれのような集客興行にとっては、いい立地とはいい難いです。近隣からのアクセスなどを考えても、今後5割増を目指すレイクスとしては厳しい立地環境といわざるを得ません。

Q.Bリーグのクラブライセンス制度では、チームの成績だけでなく、クラブの経営状況なども重要な審査項目であり、どのようなホームアリーナかが経営を大きく左右しますね。

――昨年の審査時は5,000席という収容人数が特にクローズアップされましたが、クラブライセンス制度では、早期に実際の集客実績も問われると予想しています。そのためには、「する」施設である体育館ではなく、「みる」施設である興行に適したアリーナが必要です。逆に言うと、それが実現したときには、レイクスのみでなく、音楽やイベント、また防災施設など、さまざまな用途で地域に貢献できる施設となり、年30万人レベルの利用が見込めます。 

Q.一方、公益財団事業の「レイクス・スポーツファンド」ではサポートアスリートとして支援してきた伊勢田愛選手(ウィンドサーフィン、高島市出身)がリオ五輪への切符をつかみました。

VOICE OF LAKES #9 坂井信介代表兼GM(後編)


――関係者一同、大いに喜んでいます。また、所属選手の我孫子智美選手(女子棒高跳び)も2回目のオリンピック出場を目指して、6/25の日本選手権(愛知・パロマ瑞穂スタジアム)に出場します。ぜひ皆さん、応援をお願いします。

 こうしてバスケだけでなく、それ以外の種目も応援していただける個人、法人の皆さんが着実に増えてきているのはうれしい限りです。当ファンドは、すでに東京五輪を目指す世代も多く支援していますし、2年後のピョンチャン冬季五輪を含め、夏冬ともに毎回オリンピック選手を輩出できる体制を整えたいです。

Q.また、レスリング、ボート、陸上でジュニア教室展開が始まりました。目標とする地域の総合型スポーツクラブにまた一歩近づいた一年でしたね。

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――段階的に活動の幅が広がってきています。いずれもジュニア向けスクールとして活動しながら、今後は、部活と地域クラブとしてのレイクスの両立という新たな選択肢として成立するよう、成長を続けたいと思います。この調子であと10年、活動が継続すると、ジュニアからトップアスリートまで、すべてを網羅する総合型地域スポーツクラブになります。

Q.では、今季締めくくりにあたってのメッセージをお願いします。

――2008年の創設から8シーズン、bjリーグでの戦いが終わりました。草の根活動で創設を目指したころから、多くの個人、スポンサー、関係者の皆さまに支援、応援いただきながらここまでくることができました。大変感謝しております。また、2012年からはレイクス・スポーツファンドも立ち上げ、こちらも徐々に形になってきました。

 振り返ると、ここまで歩んでくることができたのも、多くのご協力、そして幸運に恵まれてきたおかげと実感しています。そして、8年継続したのは、関係先の協力と共に、レイクスという組織が提示してきているものが、滋賀の社会に合致しているからだと思っています。このようなスポーツクラブは永続的に地域の公共的文化財となる価値があると感じています。

 設立、継続、発展に至り、そして今後、永続的に地域に残っていくための礎を築くことが、私どもの責務と考えています。賛同いただける方々を増やしながら、永続的な発展を意識して、5年、10年、そしてその先へと歩み続けたいと思います。

――今後とも代わらぬご支援、ご声援をどうぞ宜しくお願い致します。
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皆様のご支援で歩んできた8年を土台として、来季B.LEAGUEへと挑戦するレイクス。どうぞ変わらぬサポートを宜しくお願い致します!

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Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2016年05月30日14:01
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